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データでわかるミャンマー介護技能実習生の求人リアクション

介護の技能実習生に関するお問い合わせが増えてきています。
「ミャンマーでは介護人材は集まるか?」
「給料はいくらくらい出せばよいのか?」
「日本語レベルはどのくらいか?」
という質問に対し、実際のデータで回答いたします。

こちらの記事にも記載しましたが、ミャンマーの方は温厚で優しい性格です。
従って、ミャンマー人材は介護職に非常に向いていると感じております。
また、介護職というのは仏教で言う「功徳」を積めると考えられており
良い仕事であるという認識がされています。

ただし、介護の仕事内容に関してはFacebookなどで情報が広まっていることもあり
敬遠する人材も少なくはありません。
正直に言うとあまり人気の高い職種ではありませんが、
弊社では候補者に下記の説明を実施し、モチベーションの向上を図っています。

・間違いなく実習生の職種の中で一番日本語を使う仕事であること
・日本語の上達により帰国後も良い仕事に就ける可能性が高いこと
・家族想いのミャンマー人にとって、将来的に役立つスキルであること
・特定技能ビザや介護ビザに変更できるため長期的に日本で働けること

 

しかし、ミャンマーからの介護技能実習生は、2019年1月に初めて入国したばかりです。
これから様々なトラブルが起こるかもしれませんが、
入国前の教育や、入国後のアフターケアに重点的に取り組み、
できる限りトラブルを未然に防いで参ります。

では以下で詳細を説明します。

介護実習性のTV
弊社からの介護実習性が山口県のTVで取り上げられました!

【求人内容】

勤務地:長崎県
給料の総支給額:処遇改善手当込・残業代抜きで145,000円(3事業所からの平均)
手取り額   :約117,000円
居住費    :無料

【募集結果】

約1週間の募集で計53名の申し込みがありました。

人材の募集エリアはヤンゴンです。(田舎生まれで現ヤンゴン在住も含む)
ハノイ・ホーチミンではもう人が集まらないという話を聞きますが、
ミャンマーではヤンゴンにおいても、日本で働きたい人数に対し
日本からの求人が非常に少ない状況ですので、まだまだヤンゴンで人は集まります。

ヤンゴンの人材はスレているので田舎から集めた方が良い、という声も聞きます。
しかし、ヤンゴンでの都市部の生活に慣れている方が
日本との生活にギャップが少ないこと、また、仕事の内容も日本に近いため、
(田舎の方の場合、職歴を聞くと”家畜の散歩”という答えが返ってくる場合あり)
ヤンゴンからの採用を当面の方針としています。

詳細を下記グラフにて掲載いたします。

男女比

男女比に関しては女性が6割と、やはり介護職ということもあってか、
女性の方が希望者は多いという結果となりました。
残念ながら、今回の実際の求人ではすべて女性を希望されるとのことでしたので、
男性候補者には今後に良い機会があることを祈っています。
また、男女関わらずほぼすべての方が、
「日本のどんな地域でもどんな仕事でも良いのでチャンスがほしい」という
意見でしたので、他の業種ではより多くの募集人数が見込めます。

年齢比

年齢層は、20歳から34歳までの5年刻みでそれぞれ約3割ずつという結果となりました。
若者ばかりに偏った採用は(介護職では特に)逆にリスクとなる可能性もあります。
日本語が上手でも、日本語の勉強しかしたことが無く、職歴の無い人材ばかりの
採用はおすすめしておりません。
社会経験もあり、ミャンマー実習生チームのリーダーとなるような人材を
30代の中から選んでいただくことをおすすめしております。

未婚/既婚の割合

こちらはミャンマーに住んでいる我々からするとイメージ通りの結果でした。
特に海外で働くことを希望する方は結婚は後回しにする傾向があるようです。
”家庭の事情”というリスクが低減されるため、良い傾向なのかもしれません

余談ですが、すでに弊社より送り出した30代・未婚の女性達に聞いてみると
「絶対に結婚しない!」という方がなぜか非常に多いです。

日本人が持つ発展途上国の”結婚”のイメージは、
「10代後半には既に結婚する」というイメージが多いと思います。
ミャンマーに対しても同じイメージを持たれると思いますが、
最大都市のヤンゴンと田舎では状況は大きく異なります。

ミャンマーの田舎といっても、電気もインターネットも繋がらないような場所、
そういうところに住む方は、10代のうちに結婚するそうです。

しかしヤンゴンの場合、ほぼ日本と同じ状況と言ってもよいでしょう。
20代後半に結婚する方が多く、前述の通り結婚しないという方も多くなってきています。
理由を聞いてみると、やはり経済的な問題のようです。
物価がじわじわ上がっているのに対し、給料はそのままの状況が続いています。
弊社スタッフの親戚の女性も、彼氏と13年間も付き合いを続けているが
貯金ができなく結婚ができない状況のようです。

日本語検定取得状況

ここがミャンマーの一番のアピールポイントです。

応募時点で、介護技能実習生に要求される「入国時N4レベル取得」を
既に満たしている人材は26%という割合です。
既にN3を取得し、在ミャンマーの日系企業で働いている方からの応募もありました。
また、既にN4の授業を終え、直近のNAT-TEST受験予定の方も21%いるため、
面接までにはN4取得者の割合は更に増える見込みです。

ちなみに介護で要求される”N4レベル”とは、JLPTの他に、
「NAT-TEST」、「J-TEST」が該当します。
ミャンマーではNAT-TESTが偶数月に、J-TESTが奇数月に開催されるため、
毎月受講のチャンスがあります。
もし面接合格者がN4を取得していない場合でも、
毎月受験させることで入国予定に遅れないように学習計画を立てて進めます。

ちなみに応募時点で「面接までN4受験予定の方に限る」と記載し募集をかけました。
(それ未満の方から応募が来るのはご愛嬌です)
日本語レベルで足切りをしていますので
潜在的な介護職種希望者はこれよりも遥かに多いのは間違いありません。

 

学歴の比率

 

個人的に一番驚いたのはこの結果です。応募者の学歴は大卒者が6割を超えます。
大卒の優秀な介護技能実習候補生がミャンマーにはたくさんおります。

当然ミャンマーでも、大卒者の方が国内で良い職に就ける可能性が高いですが、
それにしても仕事は少なく、ホワイトカラーで2〜3万円程度の月収では
日本に行きたいと考えるのは当然かもしれません。

専攻はグラフには記載しておりませんが、理系は少なく文系卒の方が大多数を占めます。
ミャンマーでは理系人材の方が国内給料も高く、就労ビザでのチャンスもありますが、
文系の大卒者はなかなか難しいためこのような結果となっています。

また、更により多くの候補者を確保するために、弊社Facebookページで広告求人を出すこともできます。必要に応じてご指示ください。

今後の見通し

本結果は2019年7月に実施したものです。
現在も介護の求人を頂いておりますが、
ひとつ間違いなく言えることは、どんどん良い人材は少なくなっています。

2019年12月時点では、N3取得済み人材はほぼおりません。
在ミャンマーの日系企業に就労経験のある方もほぼおりません。
また、N4取得済み人材もどんどん減ってきております。

現状では、その他職種と同程度の所要期間で入国が可能ですが、
N4取得の制限がある以上、近い将来はN4を合格させるための時間がかかり
入国までの日数が伸びてしまうのは避けられない状況になりつつあります。

そうならないよう並行で教育を実施しておりますが、
現在ご検討されている組合・企業様におきましては
なるべく早めの決断をおすすめしております。

 

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